よくあるご質問

たまい小児科へ よくいただく質問をまとめました

便秘でお困りのお母さんへ

生活環境の変化に伴って、便秘に悩む親子は確実に増えてきています。
便秘は、時間が経てば経つほど、治りにくくなり、治すのに時間がかかります。
家庭での排便状況が下記のような場合には、そのままにしておかずに、医療機関を受診しましょう。

① 息んでもなかなか便が出ない。
② 便は毎日出るが硬く、コロコロとした小さい便である。
③ 5日以上排便がない。
④ 便が硬い時や息んだ時に肛門が切れて出血する。

半年以上たって来院される場合も少なくなく、この段階では溜まった便で腸が拡張して便意を感じにくくなっています。更に、便が硬くて痛みを伴うために、便意を催すと痛みの恐怖心から排便を我慢してしまう悪循環にも陥ります。
便秘は食生活を見直している間に悪化してしまいがちです。
治療が必要な状況では薬や浣腸を使って、まずは毎日出すことが非常に重要です。

乳児の場合

母乳やミルクが不足すると便秘になることがあります。体重増加が悪い場合は医師に相談しましょう。
5日以上排便がない場合も、自力排便は困難ですので医師に相談しましょう。

幼児の場合

オムツが取れる頃に、トイレに座りに行く習慣がないことや、偏食や朝食を抜くなどの食生活が乱れていることが、便秘の原因になります。
バランス良く3食の食事を摂り、水分も十分に摂って、規則正しく毎日決まった時間にトイレに座る習慣をつけましょう。
 「オムツが取れる」という意味は、「排便排尿を教えてくれる」ということで完了するのではなく、「毎日決まった時間にトイレに座って排便排尿ができる習慣が確立する」ことなのです。

学童の場合

学校のトイレはいまだに7割が和式で、子どもたちの間では「臭くて暗い」というイメージもあって、「学校ではトイレに座らない」と決めている子が多いようです。
学校でトイレに行くのを我慢して便秘になったり、ダイエットや偏食で食事量が減って便秘になったりします。
まず、バランス良く3食食べる習慣が非常に大切です。朝食は食べましょう。食べると便に行きたくなります。
必ず、朝食後に排便する(出なくても必ずトイレに座る)習慣もつけましょう。
この習慣がなくなることが便秘のきっかけになるのです。

便秘の治療

乳児では、まず、腹部(「の」の字)マッサージ、肛門刺激(綿棒浣腸)です。内服薬では、マルツエキス(乳児用)、酸化マグネシウムなどの便を柔らかく保つ薬、ラキソベロンなどの腸管を刺激して強制的に出させる緩下剤があります。
薬の使用をためらわれる方がいらっしゃいますが、まずは、苦しまずに便が出る状態を確保し継続することが、便秘治療の基本です。
指示された薬をきちんと使って、お子さんに痛みのない排便を担保してあげましょう。
同時に、排便習慣をつけることにも努力しましょう。
Copyright (c) 2015 TAMAI CHILDREN'S CLINIC. All rights reserved.