よくあるご質問

当院での食物経口負荷試験について

アナフィラキシーの既往がある食物アレルギーの患者さんは、治療としてアレルゲン(アレルギーの原因となっている食品)の除去を行う必要があります。

食品が本当にアレルゲンになっているかどうかは、一般的には病歴と血液検査などの結果から診断しますが、血液検査だけでは正確な診断ができないことがあります。この場合、食物経口負荷試験(アレルゲンであると考えられる食品を実際に食べてみて症状が出現するかどうかの確認)を行い、最終的に食物アレルギーか否かを診断する場合もあります。

また、食物除去を解除する際にも食物経口負荷試験を行ってアレルギー症状が出ないことを確認し、その食品を安全に食べられることを証明する必要があります。

食物経口負荷試験で、食品を食べた後に即時型アレルギー反応(じんま疹、嘔吐、腹痛、咳込み、アナフィラキシー・ショック)などが起きる可能性もありますので、負荷食物は慎重に選択し、少量ずつ時間をかけて食べさせ、経過を慎重に観察します。

また、症状が出現した場合に備えて輸液ルートを確保するなど充分な対策・準備を行った上で、保護者の方にも一緒に観察していただきながら慎重に行っています。

なお、食物経口負荷試験は、当院院内にて、毎週火曜日・木曜日の午前中から午後にかけて予約制で行っています。新型コロナウィルス感染症やインフルエンザが流行期しますと、院内スペースが確保困難となるため実施できませんのでご了承ください。

予約は、1ヶ月待ちになっています。

事前に採血検査をする場合もありますので、ご希望の方は早めにご連絡ください。

これまで他の医療機関で診断管理されていた患者様については、安全に食物経口負荷試験を行うため、これまでかかられていた医療機関からの診療情報をご提供いただくようにお願いいたします。

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